高血圧と日本人

日本人で高血圧に罹る患者は非常に多いとされます。
世界的にも日本は塩分摂取量が高い事が研究者の指摘で分かっており、日本人の平均塩分摂取量がおよそ12gに対し、ヨーロッパなどでは6g程度ですから、高血圧へのリスクが高いのも頷けます。高血圧は日本人の4人に1人が患っていると言われ、65歳以上の方に患者が多いのも特徴です。男女比でみると、30代以上の男性は約半数けれども、女性は4割が高血圧であるというデータもがあるのではないでしょうか。しかし、昔と違って高血圧への理解が進んだためか、重症化する前に治療をきちん受ける方が増えたとされているところです。
日本人に高血圧の方が多いのは塩分の多く含まれた食事に起因しましょう。梅干、魚の塩漬けやお漬物などは古来より伝わる伝統食として日本の食卓に登る機会も多いもので、高血圧へのリスクを招く塩分がたっぷり含まれます。和食は低カロリーで栄養バランスが良いとして、世界中に愛好者がいますけれども、反面塩分は高く、焼き魚にお浸し、お味噌汁だけでかなりの塩を使ってしまうかもしれません。高血圧は塩分で確実に進行しますから、和食だけの食事を摂るのはよほど減塩に気を使わなければならないでしょう。
高血圧予防食とされるDASH食(theDietary Approaches to Stop Hypertension)は野菜や果物、ナッツや鶏肉を中心に低脂肪・高ミネラル、食物繊維も豊富です。これらを参考にして、減塩に注意しながら食事メニューを考えてみてはいかがでしょうか。